第1回 試験によく出るポイント (1)『プラセボ効果』

プラセボ効果は、偽薬(ぎやく)効果とも言われ、実際の薬(実薬)ではないのに、結果的には薬理作用によらない偶発的(心理的)な効果が出てしまうことを言います。

例えば、「痛み止め薬」としては、何の効果も保障されていない薬(漢方薬)を飲んでいると、痛みがとれるばかりか、気分的にも落ち着いてしまうことがあります。「病は気から」という文字通りの現象ですし、特に漢方薬の効き方のメカニズムは解明されていない部分が多く、症の好転をもたらします。

はじめから、そのような効果を目的として医薬品が使用されることは通常ありませんが、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあります。

あなたも一度は経験している不思議な薬の力を知りましょう!

腕試し問題

下記の文章を読んで、○×で答えてください!問題文をクリック(タップ)すると回答が開きます。

プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。
答えは「×」プラセボ効果によってもたらされる反応や変化にも、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがある。
プラセボ効果は主観的なものがほとんどであり、客観的に測定可能な変化は含まれない。
答えは「×」主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。
プラセボ効果は必ず期待できるものであるが、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。
答えは「×」プラセボ効果は、不確実であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。
アレルギー反応は、人体の免疫機構とは関係なく、引き起こされる一種のプラセボ反応である。
答えは「×」アレルギーは、免疫機構が過敏に反応して、人体にとって好ましくない症状が引き起こされる反応である。プラセボ反応ではない。