第4回 〈漢方特集〉男の漢方‐夏の食とおすすめ漢方

漢方が役に立つ季節は、盛夏と厳冬です。特に体力、集中力、精力の低下は夏にやってきます。
そんな時、漢方の三大要素である「気」「血」「水」を効果的に活用することができます。

多くの場合、男性の力の低下は、水(腎)に症状がでるため、多くの男性の救世主となるのが、「八味地黄丸」と「牛車腎気丸」です。「八味地黄丸」は、体力の衰えた方に対して特に、泌尿器など下半身の症状に八味地黄丸が使用されます。「牛車腎気丸」は、八味地黄丸に似ていますが、下肢のむくみが強い人(水分が溜まりやすい人)に対して牛車腎気丸が使用されます。両者とも、特に中高年による泌尿器、生殖器、腎臓などの機能低下による諸症状や生活習慣病に有効な漢方薬です。

また、夏の食品をバランスよく栄養補給することが重要でもあります。夏の食品として、うなぎ、豆、タコ、エビ、トウモロコシに加え、タマネギ、柑橘類、セロリなども良いですし、ウコン(クルクミン)も効果的です。

性別で違う?男の漢方のススメをお話します。

また、日本茶、麦茶あるいはスイカには、ミネラル豊富で血行改善が期待でき、男のミネラル補給に役立ちます。 牛乳は、熱中症予防効果も期待できるため活用していただきたいです。日本食の原点「梅」の活用も効果絶大です。 「梅干ししゃぶれば下痢止まる」ばかりか「熱中症予防」にもなります。

もし、眼の疲れがひどい場合にも、先ほどの「八味地黄丸」又は「六味地黄丸」あたりが有効です。
いずれにしても男の漢方一押しは、八味地黄丸ということになります。

今年の夏は、漢方薬で自分の体調を整え、風邪などひかない、健康体に自分の身体を気遣っていきましょう。次回は、繊細な女性に効果的な漢方薬をご紹介します!