第11回 長引く風邪には葛根湯より他の漢方薬を選ぶ方がいい!?
寒さが一段と厳しくなる12月は暦では師走(しわす)ともいいます。師走の語源は諸説ありますが、文字通り師(僧侶や先生など)も走る何かとバタバタする時期であり体調も崩しがちで、ひいた風邪がなかなか良くならない・・・ということもあります。
長引く風邪も漢方薬を用いて早く治しましょう!
漢方薬は、風邪にも有用な薬で、葛根湯(カッコントウ)などの漢方薬が使われます。
葛根湯は通常「ひきはじめ(初期)の風邪」に有効とされますが、長引く風邪の症状には不向きとなる場合も考えられます。
特に長引く風邪によって体力が低下している状態では、補剤と呼ばれる体に足りないものを補う漢方薬が有用となる場合があります。
補剤の中でも補中益気湯(ホチュウエッキトウ)は、長引く風邪によって食欲が落ち、だるさなどの倦怠感があるような症状に対して改善効果が期待できます。
補中益気湯は、風邪以外にも暑気あたり(夏ばて)や手術後の体力低下など色々な場面で効果を発揮する漢方薬です。慌しく十分な休養も取りづらいこの季節、なかなか良くならない風邪の症状に漢方薬を考えてみるのも一つの方法です。
腕試し問題
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