第14回 めまいと漢方薬は相性がいい!?
多くの人の悩みの種となっているめまい。 めまいがあらわれる代表的な疾病のメニエール病では、内耳のリンパ液によるむくみなどが主な原因とされています。
漢方医学的にめまいを考えてみると、リンパ液によるむくみなど体液が滞っている状態で、これを「水滞(すいたい)」や「水毒(すいどく)」といった言葉であらわします。また、ストレスなどによって、気の滞りがある「気鬱(きうつ)」だったり、血液の流れが滞った「瘀血(おけつ)」といった状態が合わさって症状が、あらわれることもあります。
このように、メニエール病などによるめまいは、漢方医学で重要とされる「気・血・水(き・けつ・すい)」の考えに合致する点が多く、特にふらつきがあったり、グラグラしたりするような症状がある場合には、漢方薬が適することが多いとされています。
めまいを改善する漢方薬としては、立ちくらみなどのグラっとするめまいなどに対して、効果が期待できる苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)、体液など体内の「水」に対して効果が期待できる五苓散(ゴレイサン)、耳鳴りに対しても効果が期待できる半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)など、漢方で症状や体質などをあらわす証(しょう)に合わせた漢方薬が臨床で使われています。
漢方薬の効能は、身近な生活で活躍が期待できるものばかりです!
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